お客様ビフォーアフター
急がない、という選択。
ホームページをご覧いただいたことをきっかけに、
ご来店くださるようになった10代後半の男性のお客様です。
これまでいくつかのサロンを経験されながら、Relieveへ辿り着いてくださいました。
今回で、担当させていただくのは3回目。
初めて髪を見せていただいた時から考えてきたのは、
「今日、どこまで綺麗にできるか」だけではありませんでした。
その先にある、ご本人が本当に目指しているスタイルへ、
今の髪に無理をさせず、どう近づいていくのか。
そこから始まった3回です。
髪には、それまでの時間が残っています。
もともと、しっかりとしたクセのある髪質。
10代後半という若さもあり、根元から新しく伸びてきた部分には、
まだ十分な髪の体力を感じます。
一方で毛先を見ると、
そこにはこれまで繰り返してきたストレートの履歴による負担が残っていました。
強いクセをしっかり整えるためには、それに見合った還元力が必要です。
これまで、強いクセに対応するために、
還元力だけでなくアルカリの力もしっかり使う薬剤設計が選択される場面もありました。
ただ今回、
「若い髪だから大丈夫」
「クセが強いから、さらに強く」
と単純には考えませんでした。
今伸びてきている髪の体力と、
毛先がこれまで経験してきた履歴は、同じではないからです。
今回のストレートでは、SHAKAを使用。
クセへアプローチするために必要な還元力は確保しながら、pHは抑える。
高還元・低pHを軸に、過度なアルカリによる膨潤にも配慮しながら、
今ある髪の状態に合わせて薬剤を組み立てました。
大切なのは、「強いクセには強い薬剤」という一方向の考え方ではなく、
今の髪には何が必要で、何が必要以上なのかを見極めること。
今回の薬剤選定も、そのための一つの判断です。
一度で完成させない。
初めてご来店いただいた時から、
目指したいスタイルのイメージはありました。
けれど当時は、その形をつくるための長さがまだ足りず、
毛先にもこれまでの履歴による負担が残っていました。
傷んでいる部分を一気に切れば、
状態だけを見れば早く整理できたかもしれません。
反対に、理想のスタイルへ近づくことだけを優先してすべて残せば、
負担のある毛先まで抱え続けることになります。
そこで選んだのは、そのどちらかではありませんでした。
必要な長さは少しずつ育てながら、負担の残る部分は、その時々の状態を見ながら整えていく。
1回目。
2回目。
そして、今回の3回目。
伸ばしている途中には、「もう少し長さがあれば」と待つ時間もありました。
それでも急がず、必要な長さが育つのを待ちながら少しずつ整えてきたことで、
ようやく今回、目指していたスタイルを形にできるところまで来ました。
ようやく、形にできるところまで。
今回のBeforeにも、毛先にはこれまでの履歴が感じられます。
髪は、一度受けたダメージを完全になかったことにはできません。
だからこそ、一度の施術ですべてを100点に見せることだけを目的にはしませんでした。
次の施術、そのまた次の施術まで、無理なくつないでいける髪であること。
それも、今回の仕上がりと同じくらい大切にしたことです。
必要な長さがようやく整ってきたことで、
今回は襟足をすっきりと収めながら、後頭部には自然な丸みを。
クセを伸ばすこと自体をゴールにするのではなく、
その先にあった「やりたかった髪型」を形にするためのストレートです。
艶やまとまりが生まれたことも、もちろん大きな変化です。
けれど今回、何より大きいのは、
ようやく、このスタイルを選べるところまで髪が育ったこと。
3回の施術と、その間に髪を伸ばしてくださった時間があったからこそのAfterです。
そして、ここで終わりではありません。
今残っている履歴も見ながら、これから伸びてくる髪へ少しずつつないでいく。
今回の仕上がりもまた、その先へ向かう途中にあります。
Relieve Perspective
髪質改善やストレートという言葉から、
「一度の施術ですべてを綺麗にすること」を想像される方もいらっしゃるかもしれません。
けれど髪の状態によっては、
急がないことも、未来の髪を守るための大切な選択になることがあります。
クセが強いから、もっと強く。
若いから、多少無理をしても大丈夫。
そんな一つの条件だけを見るのではなく、
今の髪には、どれだけの力が必要なのか。
これまで、どんな履歴を重ねてきたのか。
そして、その先にどんな髪を目指しているのか。
そのすべてを見ながら、一つずつ選択していく。
必要なところには、きちんと力を使う。
けれど、必要以上のことはしない。
そして、なりたいスタイルがあっても、
一度ではそこへ辿り着けないことがあります。
そんな時こそ、今日できることだけで答えを出すのではなく、
「これから、どんな髪になりたいのか」まで一緒に考えていきたい。
急ぐ時もあれば、少し待つ時もある。
その時々の髪に必要な選択を重ねながら、同じゴールへ向かって歩いていく。
なりたい髪へ向かう時間そのものにも、寄り添えるサロンでありたい。
そんな想いを、Relieveはこれからも大切にしていきます。







