お客様ビフォーアフター
小さな頃から見守ってきた彼へ。大学院進学という節目に託されたカット。
久しぶりに、扉を開けてくれた彼。
小さな頃から、長い時間を共にしてきたお客様です。
時には、一緒にスノーボードへ出かけたこともある、思い入れの深い存在。
今では立派に一人暮らしをし、遠方で生活をしている大学生。
この春からは大学院へ進学するとのこと。
その大切な節目に、また選んでもらえたこと。
それだけで胸がいっぱいになります。
■ Before
久しぶりに触れた髪。
正直に言えば、驚きがありました。
・カットラインが不均一
・本来入れるべきでない箇所への過度な梳き
・毛先の厚みと軽さのバランスの崩れ
おそらく、日頃は近くのサロンで間に合わせていたのでしょう。
遠方に住んでいれば、それは当然のことです。
他店の事を、中傷したい訳ではありません。
同業者として、目の前のお客様のことを、
もう少し大切に扱って欲しいと願う気持ちが募ります。
けれど――
長年見てきたからこそ分かる、彼本来のポテンシャル。
だからこそ、少しでも立て直したいという想いが自然と湧き上がりました。
自分の子供の髪を整えるような感覚で。
■ 今回の再設計
今回のテーマは
「崩れた構造の修復」と「未来を見据えた再構築」
✔ 不均一なカットラインの修正
✔ 不要な削ぎによる空洞部分のバランス補正
✔ 後頭部の丸みを再設計
✔ 横顔と後ろ姿のシルエットを再調整
単に短く整えるのではなく、
“積み重ねられるベース”を作ること。
これから大学院へ進み、研究に没頭する日々が始まる。
だからこそ、扱いやすく、清潔感が持続する設計に。
■ After
整ったシルエット。
毛流れが自然に揃い、
無理に作らなくても形になる状態へ。
若さは、年齢ではなく“整い方”で決まります。
彼の目指す未来にふさわしい、
知性と清潔感を兼ね備えた印象へ。
長い年月を経ても、
「節目にはお願いしたい」と思ってもらえること。
それは美容師として、これ以上ない喜びです。
どこに住んでいても、
どんな立場になっても。
帰ってこられる場所でありたい。
大学院進学、本当におめでとう。
また成長した姿で会える日を、楽しみにしています。




